“ぜみ”の漢字の書き方と例文
語句割合
100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
他家よその世話女房をたしなめる程、子供に似げない才覚や生活の自衛を心得ているかと思うと、もうすぐ樹の肌に止っているミンミンぜみを見つけて、それに気をられていた。
宮本武蔵:06 空の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
公園にはいると、カナカナぜみの声が、降るようだった。御殿山。宝亭は、すぐにわかった。料亭と旅館を兼ねた家であって、老杉に囲まれ、古びて堂々たる構えであった。
花火 (新字新仮名) / 太宰治(著)
あつさはうです。……まだみん/\ぜみきませんね、とふうちに、今年ことし土用どようあけの前日ぜんじつからとほくにこえた。カナ/\は土用どようあけて二日ふつかの——大雨おほあめがあつた——あのまへからした。
麻を刈る (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)