“鵬”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ほう50.0%
おおとり12.5%
おほとり12.5%
とり12.5%
ぼう12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「つまり、その鯤といふくぢらのやうな魚が、鳥になつて今度はほうといふものになり、南冥なんめいといふところに飛んで行く、——南冥は天池也てんちなりと斷わつてある、つまり天の池だな」
此処ここには、近くでは、大岸の池というのがあります。あたくし、真っ白なおおとりに乗った、あたくしの水浴みずあみの姿を描きたいのですが、駄目だめですわ——
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
おほとりの大を以てしてもせみの小を以てしても、同じくこの限を破ること能はざるなり。
人生に相渉るとは何の謂ぞ (新字旧仮名) / 北村透谷(著)
よし十万坪といふ限られた世界に侏儒のやうな生活を営むとはいへ、せめて精神だけは大空をあまかけるとりでありたいのだ。
柊の垣のうちから (新字旧仮名) / 北条民雄(著)
ぼうとなる大願発起痴話熱燗あつかんに骨も肉もただれたる俊雄は相手待つ間歌川の二階からふと瞰下みおろした隣の桟橋さんばしに歳十八ばかりのほっそりとしたるが矢飛白やがすりの袖夕風に吹きなびかすを
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)