“おおとり”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
大鳥20.0%
大鷲20.0%
16.0%
12.0%
大鵬8.0%
鳳凰8.0%
大鳳4.0%
4.0%
4.0%
4.0%
(注)作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
右書状には、二十面相は、本月二十五日深夜、大鳥おおとり時計店所蔵の有名な「黄金の塔」をぬすみだす決意をした。
少年探偵団 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
でも、「大鳥おおとりがひの山」などというその山の云いあらわしかたには一種の同情をもちます。
大和路・信濃路 (新字新仮名) / 堀辰雄(著)
大鷲おおとり神社の傍の田甫の白鷺しらさぎが、一羽ち二羽起ち三羽立つと、明日のとりまちの売場に新らしく掛けた小屋から二三にんの人が現われた。
今戸心中 (新字新仮名) / 広津柳浪(著)
御承知の通り大鷲おおとり神社の境内は狭いので、皆無理をして店を拵える。
こうした晩であった。——その晩の十二時過ぎると二十五日で、三の酉がはじまる。十二時前から人々はおおとり神社につめかけている。
如何なる星の下に (新字新仮名) / 高見順(著)
東京浅草におおとり神社があって、毎年十一月のとりの日にその社の祭礼がある。
迷信と宗教 (新字新仮名) / 井上円了(著)
雷横の刀術に、おおとりがいがあれば、赤髪鬼の野太刀にも、羽をつ鷹の響きがあった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
与謝野晶子よさのあきこさんがまだおおとり晶子といわれた頃、「やははだの熱き血潮にふれもみで」の一首に世を驚したのは千駄ヶ谷の新居ではなかった
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
その音こそ忘れもしない多摩川の空で垂天の大鵬おおとりが夕陽を浴びながら啼いたところのその啼き声と同じではないか。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
五羽ながら鷹は頭を砕かれ血にまみれて死んでいる。しかも大鵬おおとりは悠然と同じ所に漂っている。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
そして怒れる鳳凰おおとりのごとく、独龍岡どくりゅうこうへむかって馳け出した。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おんかずらに高々と、飛ぶ鳳凰おおとり、九ツの龍、七いろの珠などちりばめた金冠を載せ、天然無双の眉目みめのおんほほ笑みを、まばゆいばかりに、こぼしておられる。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
金色こんじき大鳳おおとりが屋根によくをひろげている鸞輿らんよともよぶあの御輿おんこしである。
私本太平記:12 湊川帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
楽器の音は、山岳を驚かせた。空をゆくおおとりは地に降り、谷々の岩燕は、瑞雲ずいうんのように、天に舞った。
三国志:06 孔明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
あたくし、真っ白なおおとりに乗った、あたくしの水浴みずあみの姿を描きたいのですが、駄目だめですわ——
田沢稲船 (新字新仮名) / 長谷川時雨(著)
ほんのわずかの供廻ともまわりを連れただけで二人は縦横に曠野こうや疾駆しっくしてはきつねおおかみ羚羊かもしかおおとり雉子きじなどを射た。
李陵 (新字新仮名) / 中島敦(著)