大鵬おおとり)” の例文
その音こそ忘れもしない多摩川の空で垂天の大鵬おおとりが夕陽を浴びながら啼いたところのその啼き声と同じではないか。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
「網中の大鵬おおとりを逃がすな」と、麓の退路を断ちにかかった。
三国志:09 図南の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
大鵬おおとりの形になぞらえた空飛ぶ大きな機械である。十三世紀の伊太利亜イタリアにレオナルド・ダ・ビンチと名を呼んだ不世出の画伯が現われた。すなわち飛行機を作ろうと一生涯苦労された。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
しかも大鵬おおとりは悠然と同じ所に漂っている。
大鵬のゆくえ (新字新仮名) / 国枝史郎(著)