“矢飛白”の読み方と例文
読み方割合
やがすり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お浜は箪笥たんす抽斗ひきだしをあけて、あれよこれよと探しはじめましたが、そのうちにふと抽斗の底から矢飛白やがすりあわせを引張り出しました。
大菩薩峠:02 鈴鹿山の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
彼女が裸に矢飛白やがすりの金泥を塗って、ラパン・ア・ジルの酒場で踊り狂ったのは新吉の逢った二回目の巴里祭キャトールズ・ジュイエの夜であった。
巴里祭 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
ぼうとなる大願発起痴話熱燗あつかんに骨も肉もただれたる俊雄は相手待つ間歌川の二階からふと瞰下みおろした隣の桟橋さんばしに歳十八ばかりのほっそりとしたるが矢飛白やがすりの袖夕風に吹きなびかすを
かくれんぼ (新字新仮名) / 斎藤緑雨(著)