“蚊飛白”の読み方と例文
読み方割合
かがすり100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
二人の息子は、体格と云い容貌と云いまるで瓜二つで、二人とも同じような白い蚊飛白かがすりの浴衣を着、同じような黒い錦紗きんしゃの兵児帯を締めている。名前はひろしみのる年齢としは二人とも二十八歳。
石塀幽霊 (新字新仮名) / 大阪圭吉(著)
久留米の蚊飛白かがすり兵児帯へこおびして、少ししわになったつむぎの黒の紋着もんつきを着て、紺足袋を穿いた、鉄色の目立たぬ胸紐むなひもを律義に結んで、懐中物を入れているが、夕涼ゆうすずみから出懸けたのであろう、帽はかぶらず
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)