ほう)” の例文
「つまり、その鯤といふくぢらのやうな魚が、鳥になつて今度はほうといふものになり、南冥なんめいといふところに飛んで行く、——南冥は天池也てんちなりと斷わつてある、つまり天の池だな」
竹内雲濤は江戸の人、通称を玄寿、名をほう、字を九万という。雲濤また酔死道人すいしどうじんと号した。
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
九万里 ほう 重ねて海を出で、一千里 つる 再びに帰る。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「つまり、その鯤というくじらのような魚が、鳥になって今度はほうというものになり、南冥なんめいというところに飛んで行く、——〈南冥とは天池てんちなり〉と断ってある、つまり天の池だな」
南冥なんめいへ行くんだ。天池てんちともいう。——そこにほうという鳥が行水ぎょうずいを使っている」
南冥なんめいへ行くんだ。天池てんちともいふ。——其處にほうといふ鳥が行水ぎやうずゐを使つてゐる」