“川蝉”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かわせみ66.7%
かはせみ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
およぎの出來るにはもつて來いの遊び場だつた。舟をつないでおくにもよかつた。川蝉かわせみが居る、さぎが居る、岸には水あふひが浮いてゐる。
筑波ねのほとり (旧字旧仮名) / 横瀬夜雨(著)
鉄砲でねらわれた川蝉かわせみのように、日のさす小雨を、綺麗な裾で蓮の根へ飛んでげた。お町の後から、外套氏は苦笑いをしながら、その蓮根問屋の土間へ追い続いて
古狢 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
世界の初めごろ蝙蝠は川蝉かはせみのやうに青い色で、胸は燕のやうに白く、そしてうるほひ深い大きな眼を持つてゐたから、その眼の色とひらめく羽根のうごきとで「きらめく火」といふ名でもあつたが
蝙蝠の歴史 (新字旧仮名) / 片山広子(著)