“ぎたい”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
擬態50.0%
偽態30.0%
疑滞10.0%
魏泰10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
私の心にもなき驕慢きょうまん擬態ぎたいもまた、射手への便宜を思っての振舞いであろう。(一行あき。)自棄やけの心からではない。私を葬り去ることは、すなわち、建設への一歩である。
虚構の春 (新字新仮名) / 太宰治(著)
それから飲んだと見せたのも、ぐたと仆れて見せたのも、すべて彼のは偽態ぎたいだった。そしてわなちたのは、彼ではなくて、賊の母夜叉と張青夫婦の方だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
待つひまはなし、ぜひなく道誉一存にて、ご案内にまいった次第。ご疑滞ぎたいなく、すぐさまお身支度を
私本太平記:05 世の辻の帖 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
実に専ら香事を論賛したものは、天香伝が最初であって、そして今に伝わっているのである。かくて香に参した此人の終りは、宋人魏泰ぎたいの東軒筆録に記されている。
連環記 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)