“偽態”の読み方と例文
読み方割合
ぎたい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
養家の恩にそむいてまで、あんな宿借やどかり女の偽態ぎたいの愛にたぶらかされてしまうものであろうか。——家成はなさけなくもなるし、腹が立ってならなかった。
それから飲んだと見せたのも、ぐたと仆れて見せたのも、すべて彼のは偽態ぎたいだった。そしてわなちたのは、彼ではなくて、賊の母夜叉と張青夫婦の方だった。
新・水滸伝 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
各〻、それぞれ、こういう群の中では、偽態ぎたいを買いかぶらせることに虚実の巧妙をつくすからだ。
新書太閤記:10 第十分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)