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神
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かみ
ふりがな文庫
“
神
(
かみ
)” の例文
だから
稱
(
とな
)
へ
言
(
ごと
)
のうちにも、
神
(
かみ
)
のお
言葉
(
ことば
)
があり、ものがたりのうちにも、
神
(
かみ
)
のお
言葉
(
ことば
)
が
挿
(
はさ
)
まれてゐるもの、と
考
(
かんが
)
へ
出
(
だ
)
したのであります。
歌の話
(旧字旧仮名)
/
折口信夫
(著)
みんなはいろいろまよったすえ、けっきょく、
神
(
かみ
)
さまの
奇跡
(
きせき
)
のあらわれた人を法王にえらぼうということに、
意見
(
いけん
)
がまとまりました。
三つのことば
(新字新仮名)
/
ヤーコプ・ルートヴィッヒ・カール・グリム
、
ヴィルヘルム・カール・グリム
(著)
「
神
(
かみ
)
さま、どうぞ、
私
(
わたし
)
をお
助
(
たす
)
けくださいまし。」と、
彼
(
かれ
)
は、
答
(
こた
)
えるかわりに、
暗
(
くら
)
い、
御堂
(
おどう
)
の
内
(
うち
)
に
向
(
む
)
かって
手
(
て
)
を
合
(
あ
)
わせて
拝
(
おが
)
んだのです。
酒屋のワン公
(新字新仮名)
/
小川未明
(著)
「ばかな
六部
(
ろくぶ
)
め。よけいなところへ
飛
(
と
)
び
出
(
だ
)
して、
神
(
かみ
)
さまのお
罰
(
ばつ
)
をうけたに
違
(
ちが
)
いない。そのたたりが
村
(
むら
)
にかかってこなければいいが。」
しっぺい太郎
(新字新仮名)
/
楠山正雄
(著)
とステキに明るい声が奥の方からして、デブデブに肥った四十恰好のお
神
(
かみ
)
さんが、乳呑み児を横すじかいに引っ抱えながら出て来た。
空を飛ぶパラソル
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
▼ もっと見る
同じ
祝詞
(
のりと
)
の中には、また次のような語も見えます。曰く、「国中に
荒振神等
(
あらぶるかみたち
)
を、
神
(
かみ
)
問
(
と
)
はしに問はしたまひ
神
(
かみ
)
掃
(
はら
)
ひに掃ひたまひて云々」
山の人生
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
然し今の日本は、
神
(
かみ
)
にも
人
(
ひと
)
にも信仰のない
国柄
(
くにがら
)
であるといふ事を発見した。さうして、
彼
(
かれ
)
は之を
一
(
いつ
)
に日本の経済事情に帰着せしめた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
丁度
(
ちようど
)
イタリーの
南方
(
なんぱう
)
リパリ
群島中
(
ぐんとうちゆう
)
の
一火山島
(
いちかざんとう
)
たるヴルカーノ
島
(
とう
)
をローマの
鍛冶
(
かじ
)
の
神
(
かみ
)
たるヴルカーノの
工場
(
こうじよう
)
と
考
(
かんが
)
へたのと
同樣
(
どうよう
)
である。
火山の話
(旧字旧仮名)
/
今村明恒
(著)
彼アイヌ、
蝦夷島
(
アイヌモシリ
)
の
神
(
かみ
)
、
古伝神
(
オイナカムイ
)
、オキクルミの
裔
(
すゑ
)
。ほろびゆく生ける
屍
(
ライグル
)
。夏の日を、白き日射を、うなぶし、ただに息のみにけり。
篁
(新字旧仮名)
/
北原白秋
(著)
その当時、あれ模様の空からは、急にはげしい風が吹きはじめたが、それはエフ氏が
風
(
かぜ
)
の
神
(
かみ
)
に早がわりをしたかのように思われた。
人造人間エフ氏
(新字新仮名)
/
海野十三
(著)
此
神
(
かみ
)
の氏子、堀の内にて
娶
(
よめ
)
をむかへ又は
壻
(
むこ
)
をとりたるにも、
神勅
(
しんちよく
)
とて
壻
(
むこ
)
に水を
賜
(
たまは
)
る、これを
花水祝
(
はなみづいは
)
ひといふ。毎年正月十五日の
神㕝
(
じんじ
)
也。
北越雪譜:03 北越雪譜初編
(新字旧仮名)
/
鈴木牧之
、
山東京山
(著)
何
(
なに
)
となく
薄淋
(
うすさび
)
しくなつた
浪
(
なみ
)
の
面
(
おも
)
を
眺
(
なが
)
めながら、
胸
(
むね
)
の
鏡
(
かゞみ
)
に
手
(
て
)
を
措
(
を
)
くと、
今度
(
こんど
)
の
航海
(
かうかい
)
は
初
(
はじめ
)
から、
不運
(
ふうん
)
の
神
(
かみ
)
が
我等
(
われら
)
の
身
(
み
)
に
跟尾
(
つきまと
)
つて
居
(
を
)
つた
樣
(
やう
)
だ。
海島冒険奇譚 海底軍艦:05 海島冒険奇譚 海底軍艦
(旧字旧仮名)
/
押川春浪
(著)
これから
俺
(
わし
)
の
申
(
もう
)
すところをきいて、十
分
(
ぶん
)
に
修行
(
しゅぎょう
)
を
積
(
つ
)
まねばならぬ。
俺
(
わし
)
は
産土
(
うぶすな
)
の
神
(
かみ
)
から
遣
(
つか
)
わされた
汝
(
そち
)
の
指導者
(
しどうしゃ
)
である、と
申
(
もう
)
しきかされた。
小桜姫物語:03 小桜姫物語
(新字新仮名)
/
浅野和三郎
(著)
個人がこういうことをぜひ行いたいと望み、
神
(
かみ
)
や
仏
(
ほとけ
)
に祈れば、その祈願として合理的ならば必ずそれが
早晩
(
そうばん
)
達せられると僕は確信する。
自警録
(新字新仮名)
/
新渡戸稲造
(著)
「ハイハイ、左様でございますよ、お
神
(
かみ
)
さん、——取って十九、左の眼が見えない、お染という娘を御存じじゃございませんか」
銭形平次捕物控:084 お染の歎き
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
また諸の
神
(
かみ
)
たちに問ひたまはく、「天若日子久しく
復奏
(
かへりごと
)
まをさず、またいづれの神を遣はして、天若日子が久しく留まれる
所由
(
よし
)
を問はむ」
古事記:02 校註 古事記
(その他)
/
太安万侶
、
稗田阿礼
(著)
けれどもまた、そんなにして
助
(
たす
)
けてあげるよりはこのまま
神
(
かみ
)
の
御前
(
みまえ
)
にみんなで行く方が、ほんとうにこの方たちの
幸福
(
こうふく
)
だとも思いました。
銀河鉄道の夜
(新字新仮名)
/
宮沢賢治
(著)
これで見ると、どうしても、二百年ぐらい
経
(
た
)
った
代物
(
しろもの
)
としか思えない。フィリップのお
神
(
かみ
)
さんは、その点、気がひけるらしい。
ぶどう畑のぶどう作り
(新字新仮名)
/
ジュール・ルナール
(著)
日本書紀
(
にほんしよき
)
に七年夏四月乙未朔辛酉、地動、舍屋悉破、則令四方俾祭地震神とあるが、
地震神
(
ぢしんかみ
)
といふ
特殊
(
とくしゆ
)
の
神
(
かみ
)
は
知
(
し
)
られてゐない。
日本建築の発達と地震
(旧字旧仮名)
/
伊東忠太
(著)
蹴殺
(
けころ
)
し給ふべしと
呪咀
(
しゆそ
)
しけるに七日目の
明方
(
あけがた
)
十歳ばかりの
童子
(
わらべ
)
に
神
(
かみ
)
乘遷
(
のりうつ
)
り給ひ
聲
(
こゑ
)
荒
(
あら
)
らげ我が
本覺
(
ほんがく
)
眞如
(
しんによ
)
の都を出で
和光
(
わくわう
)
同塵
(
どうぢん
)
の
跡
(
あと
)
を
大岡政談
(旧字旧仮名)
/
作者不詳
(著)
神
(
かみ
)
もおはしまさば
我家
(
わがや
)
の
檐
(
のき
)
に
止
(
とゞ
)
まりて
御覽
(
ごらん
)
ぜよ、
佛
(
ほとけ
)
もあらば
我
(
わ
)
が
此手元
(
このてもと
)
に
近
(
ちか
)
よりても
御覽
(
ごらん
)
ぜよ、
我
(
わ
)
が
心
(
こゝろ
)
は
清
(
す
)
めるか
濁
(
にご
)
れるか。
軒もる月
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
医者
(
いしや
)
も
蒼
(
あを
)
くなつて、
騒
(
さわ
)
いだが、
神
(
かみ
)
の
扶
(
たす
)
けか
漸
(
やうや
)
う
生命
(
いのち
)
は
取留
(
とりと
)
まり、三
日
(
か
)
ばかりで
血
(
ち
)
も
留
(
とま
)
つたが、
到頭
(
たうとう
)
腰
(
こし
)
が
抜
(
ぬ
)
けた、
固
(
もと
)
より
不具
(
かたわ
)
。
高野聖
(新字旧仮名)
/
泉鏡花
、
泉鏡太郎
(著)
いいかい、
神
(
かみ
)
さまが世界をおつくりになっていた時のことだぜ。神さまが、その仕事をなさっているところへ、
聖
(
せい
)
ペテロが通りかかったんだ。
ニールスのふしぎな旅
(新字新仮名)
/
セルマ・ラーゲルレーヴ
(著)
神
(
かみ
)
が
創造
(
さう/″\
)
の
御心
(
みこゝろ
)
は
人間
(
にんげん
)
を
楽
(
たのし
)
ましめんとするにありて
苦
(
くるし
)
ましめんとするにあらず。
無為
(
むゐ
)
は
天則
(
てんそく
)
なり、
無精
(
ぶしやう
)
は
神慮
(
しんりよ
)
に
協
(
かな
)
へり。
為文学者経
(新字旧仮名)
/
内田魯庵
、
三文字屋金平
(著)
お
神
(
かみ
)
を説きふせると、その晩から、僕は赤い部屋の外側の暗闇の密室のお客様になった。そして、今日までに都合五組。
猟奇の果
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
そんなところへ自分のような人間を生ませたのが
神
(
かみ
)
の
過
(
あやま
)
ちというもの、われ人臣たらんとすれば、今の世の中では、悩むか、飲むか二つしかない。
宮本武蔵:05 風の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
商人離れがしている上にお
神
(
かみ
)
さんというのが美濃産れの剛勢色っぽい別嬪だったので、素敵も無い繁昌を見せていた。
温室の恋
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
幾
(
いく
)
ら
丁斑魚
(
めだか
)
でも
滿足
(
まんぞく
)
を
得
(
え
)
られんなら、
哲學
(
てつがく
)
を
爲
(
せ
)
ずには
居
(
を
)
られんでせう。
苟
(
いやしく
)
も
智慧
(
ちゑ
)
ある、
教育
(
けういく
)
ある、
自尊
(
じそん
)
ある、
自由
(
じいう
)
を
愛
(
あい
)
する、
即
(
すなは
)
ち
神
(
かみ
)
の
像
(
ざう
)
たる
人間
(
にんげん
)
が。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
神
(
かみ
)
さまも、この
花
(
はな
)
をつつむには、
特別上等
(
とくべつじょうとう
)
の
澄
(
す
)
んだやわらかな
春光
(
しゅんこう
)
をつかっていらっしゃるとしか
思
(
おも
)
えない。そのうえ、またこの
木
(
き
)
の
葉
(
は
)
がすばらしい。
ごんごろ鐘
(新字新仮名)
/
新美南吉
(著)
ロレ
灰色目
(
はひいろめ
)
の
旦
(
あした
)
が
顰縮面
(
しかめつら
)
の
夜
(
よる
)
に
對
(
むか
)
うて
笑
(
ゑ
)
めば、
光明
(
ひかり
)
の
縞
(
しま
)
が
東方
(
とうばう
)
の
雲
(
くも
)
を
彩
(
いろど
)
り、
剥
(
は
)
げかゝる
暗
(
やみ
)
は、
日
(
ひ
)
の
神
(
かみ
)
の
火
(
ひ
)
の
輪
(
わ
)
の
前
(
まへ
)
に、さながら
醉人
(
ゑひどれ
)
のやうに
蹣跚
(
よろめ
)
く。
ロミオとヂュリエット:03 ロミオとヂュリエット
(旧字旧仮名)
/
ウィリアム・シェークスピア
(著)
絵葉書に迄成つて居るのだから何か由来があるだらうと思つて絵葉書屋の
神
(
かみ
)
さんに聞くと、
此
(
この
)
可愛
(
かあい
)
い童子はマヌケン・ピスと云ふ名の昔の幼王である。
巴里より
(新字旧仮名)
/
与謝野寛
、
与謝野晶子
(著)
「この
度
(
たび
)
私が人形をひとりで
踊
(
おど
)
らせる
術
(
じゅつ
)
を、
神
(
かみ
)
から
授
(
さず
)
かりましたので、それを
皆様
(
みなさま
)
にお目にかけます。このとおり人形には、なんの
仕掛
(
しかけ
)
もございません」
人形使い
(新字新仮名)
/
豊島与志雄
(著)
兄
(
にい
)
さんがいうように、とのさまの
名
(
な
)
のかいてあるほご
紙
(
し
)
をふみつけてわるいのなら、
神
(
かみ
)
さまの
名
(
な
)
まえのかいてあるおふだをふんだら、どうなるだろうか。
福沢諭吉:ペンは剣よりも強し
(新字新仮名)
/
高山毅
(著)
それは柳枝さんの元のお
神
(
かみ
)
さんの
小満之助
(
こまのすけ
)
という音曲師が大阪から帰って来て、三代目
都々逸坊扇歌
(
どどいつぼうせんか
)
となった。
初看板
(新字新仮名)
/
正岡容
(著)
おかあさんをさがしあててみると、こちらはむす子よりひとあしさきに死んでいた。そしてふたりは、天へのぼって、
神
(
かみ
)
さまのみもとでめぐりあったのだ。
キリストのヨルカに召された少年
(新字新仮名)
/
フィヨードル・ミハイロヴィチ・ドストエフスキー
(著)
父
(
とう
)
さんは
爺
(
ぢい
)
やに
連
(
つ
)
れられて、
山
(
やま
)
の
神
(
かみ
)
さまへお
餅
(
もち
)
をあげに
行
(
い
)
つた
事
(
こと
)
を
覺
(
おぼ
)
えて
居
(
ゐ
)
ます。
湯舟澤
(
ゆぶねざは
)
といふ
方
(
はう
)
へ
寄
(
よ
)
つた
山
(
やま
)
のはづれに、
山
(
やま
)
の
神
(
かみ
)
さまが
祭
(
まつ
)
つてありました。
ふるさと
(旧字旧仮名)
/
島崎藤村
(著)
そも
四九
保元
(
ほうげん
)
の
御謀叛
(
ごむほん
)
は
五〇
天
(
あめ
)
の
神
(
かみ
)
の教へ給ふことわりにも
違
(
たが
)
はじとておぼし立たせ給ふか。又みづからの
人慾
(
にんよく
)
より
計策
(
たばか
)
り給ふか。
詳
(
つばら
)
に
告
(
の
)
らせ給へと
奏
(
まう
)
す。
雨月物語:02 現代語訳 雨月物語
(新字新仮名)
/
上田秋成
(著)
且
(
かつ
)
性來
(
せいらい
)
記憶力
(
きおくりよく
)
に
乏
(
とぼ
)
しき
余
(
よ
)
は、
此等
(
これら
)
の
病症
(
びやうしやう
)
の
爲
(
ため
)
に
益
(
ます/\
)
其
(
その
)
※退
(
げんたい
)
するを
感
(
かん
)
じ、
治療法
(
ちれうはふ
)
に
苦心
(
くしん
)
せる
時
(
とき
)
、
偶
(
たま/\
)
冷水浴
(
れいすゐよく
)
を
爲
(
な
)
して
神
(
かみ
)
に
祷願
(
たうぐわん
)
せば
必
(
かなら
)
ず
功驗
(
こうけん
)
ある
可
(
べ
)
しと
告
(
つ
)
ぐる
人
(
ひと
)
あり。
命の鍛錬
(旧字旧仮名)
/
関寛
(著)
製本屋のお
神
(
かみ
)
さんと
阿久
(
おひさ
)
とを先に出懸けさせて、私は三十分ばかりして後から先になるように電車に乗った。
深川の散歩
(新字新仮名)
/
永井荷風
(著)
その
毅然
(
きぜん
)
として、なにかかたく信ずるところあるがごとき花前は、その
技
(
わざ
)
においてもじつに
神
(
かみ
)
に
達
(
たっ
)
している。
箸
(新字新仮名)
/
伊藤左千夫
(著)
男
(
をとこ
)
と
女
(
をんな
)
の
別
(
べつ
)
は
現
(
あらは
)
されてゐますが、ことに
女
(
をんな
)
の
土偶
(
どぐう
)
がたくさんにありますのは、この
時分
(
じぶん
)
には
女
(
をんな
)
の
神
(
かみ
)
さまを
崇拜
(
すうはい
)
したゝめに
造
(
つく
)
つたものだといふ
學者
(
がくしや
)
もあります。
博物館
(旧字旧仮名)
/
浜田青陵
(著)
彼は
禍津日
(
まがつひ
)
の
神
(
かみ
)
の
妬
(
ねた
)
みにふれてただひとりの恋人をうしない嘆きのあまりにかような島となってしまった。
島守
(新字新仮名)
/
中勘助
(著)
日本紀の一書には、やはり山の神・野の神・土の神などと並んで、
木
(
き
)
の
神
(
かみ
)
等
(
たち
)
を
句句廼馳
(
くくのち
)
と号すともある。
くぐつ名義考:古代社会組織の研究
(新字新仮名)
/
喜田貞吉
(著)
始終
(
しじう
)
人間
(
にんげん
)
の
作
(
つく
)
つた
都會
(
とくわい
)
の
中
(
なか
)
ばかりを
駕籠
(
かご
)
で
往來
(
わうらい
)
してゐた
玄竹
(
げんちく
)
が、
神
(
かみ
)
の
作
(
つく
)
つた
田舍
(
ゐなか
)
の
氣
(
き
)
を
心
(
こゝろ
)
ゆくまで
吸
(
す
)
つた
時
(
とき
)
は、ほんたうの
人間
(
にんげん
)
といふものがこれであるかと
考
(
かんが
)
へた。
死刑
(旧字旧仮名)
/
上司小剣
(著)
ハテ
恵比寿麦酒
(
ゑびすびーる
)
の
会社長
(
くわいしやちやう
)
で、
日本
(
にほん
)
で
御用達
(
ごようたし
)
の
発
(
おこ
)
りは、
蛭子
(
ひるこ
)
の
神
(
かみ
)
が始めて
神武天皇
(
じんむてんのう
)
へ戦争の時
弓矢
(
ゆみや
)
と
酒
(
さけ
)
や
兵糧
(
ひやうろう
)
を
差上
(
さしあ
)
げたのが、
御用
(
ごよう
)
を
勤
(
つと
)
めたのが
恵比須
(
えびす
)
の
神
(
かみ
)
であるからさ。
七福神詣
(新字旧仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
しかしあの
赤
(
あか
)
い
水々
(
みづ/″\
)
した
實
(
み
)
は、
長
(
なが
)
い/\
野山
(
のやま
)
の
雪
(
ゆき
)
が
消
(
き
)
えるまでの
間
(
あひだ
)
を、
神
(
かみ
)
が
小鳥達
(
ことりたち
)
の
糧食
(
りやうしよく
)
にと
備
(
そな
)
へられたものではないかと
思
(
おも
)
ふと、
痛々
(
いた/\
)
しく
鉈
(
なた
)
を
入
(
い
)
れた
人
(
ひと
)
の
罪
(
つみ
)
が
恐
(
おそ
)
ろしい。
日の光を浴びて
(旧字旧仮名)
/
水野仙子
(著)
お
神
(
かみ
)
さんはしきりと幸ちゃんをほめて、実はこれは毎度のことであるが、そして今度の
継母
(
ままはは
)
はどうやら人が悪そうだからきっと、幸ちゃんにはつらく当たるだろうと言ッた。
郊外
(新字新仮名)
/
国木田独歩
(著)
私は、市井ありふれたお
神
(
かみ
)
さんが子供を四、五人も抱えてあくせくしているのを、昔は気の毒だと思ったこともあったが、そのお神さんたちは案外幸福気なのだろうと考える。
平凡な女
(新字新仮名)
/
林芙美子
(著)
お
神
(
かみ
)
さんは達者でおいでなすった、ひと晩いろいろ話をしたが、その話で、——すっかりわかったんだよ、すっかり、……幸太とおせんさんとなんでもなかったっていうことが
柳橋物語
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
彼等軍隊の上には神が宿っている、悪魔には
容易
(
たやす
)
く勝つ、帰ったら勲章を貰う、褒美を貰う、
神
(
かみ
)
の
下
(
もと
)
に銃砲の弾丸は
中
(
あた
)
らぬと思っていた。しかし神は間違った思想に保護を与えぬ。
吾人の文明運動
(新字新仮名)
/
大隈重信
(著)
“神”の解説
神(かみ)は、宗教信仰の対象として尊崇・畏怖されるもの。
(出典:Wikipedia)
神
常用漢字
小3
部首:⽰
9画
“神”を含む語句
精神
女神
大神
神人
神々
神社
神秘
海神
鬼神
神聖
雷神
神座
神輿
神主
御神
水神
神巫
魔神
神前
神楽
...