カム)” の例文
くしの神 常世にいます いはたゝす 少名御神スクナミカミカムほき、ほきくるほし、豊ほき、ほきもとほし、まつり来しみぞ(記)
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
イ段の仮名にあたる音がウ段にあたる音に(カミカムながら、身実ムザネツキ月夜ツクヨ
国語音韻の変遷 (新字新仮名) / 橋本進吉(著)
カムくだりいませまつりし、高ひかる日の皇子は、飛鳥アスカ浄見キヨミ原に、カムながらふとしきまして、聖祖スメロギのしきます国と、天の原岩門を開き、カムあがり、あがりましぬ。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
もつとも、飛鳥・藤原の知識で、皇室に限つて天上還住せしめ給ふことを考へ出した様である。カムあがりと言ふ語は、地の岩戸を開いて高天原に戻るのが、その本義らしい。
妣が国へ・常世へ (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが併し、あの郎女は、藤原四家の系統スヂで一番、カムさびたたちを持つて生れた、と謂はれる娘御である。今、枚岡ヒラヲカ御神オンカミに仕へて居るイツヒメの罷める時が來ると、あの孃子ヲトメが替つて立つ筈だ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
だが併し、あの郎女は、藤原四家の系統スヂで一番、カムさびたたちを持つて生れた、と謂はれる娘御である。今、枚岡ヒラヲカ御神オンカミに仕へて居るイツヒメの罷める時が來ると、あの孃子ヲトメが替つて立つ筈だ。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
だが併し、あの郎女は、藤原四家の系統スヂで一番、カムさびたたちを持つて生れた、と謂はれる娘御である。今、枚岡ヒラヲカ御神オンカミに仕へて居るイツヒメめる時が来ると、あの嬢子ヲトメが替つて立つ筈だ。
死者の書 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
又「カムながら」と言ふ語も、此時期の初めに著しくなつて来る。
万葉集研究 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
此が、神典で一番大切な、カムづまるである。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)