“布留”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
ふる66.7%
フル33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「いそのかみ布留ふる神杉かむすぎかむさびて恋をも我は更にするかも」(巻十一・二四一七)、「うつつにもいめにも吾ははざりきりたる君に此処にはむとは」(同・二六〇一)等があり
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
靄ごもる布留ふるの川添とめゆかば昔少女にけだし逢はむかも
大和ぶり (新字旧仮名) / 佐佐木信綱(著)
布留フル大人ミコトは、嫋女タワヤメ眩惑マドヒによりて、馬じもの縄とりつけ、シヽじもの弓矢カクみて、大君の御令畏ミコトカシコみ、天離アマサカ鄙辺ヒナベマカる。
国文学の発生(第二稿) (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
其為に、隣国・隣邑の名を連ねて呼ぶので、大地名の下に小地名を並べるのではない。布留フルが多いから、石上の傍の布留と言へば間違ひはない。
日本文章の発想法の起り (新字旧仮名) / 折口信夫(著)