布留ふる)” の例文
「いそのかみ布留ふる神杉かむすぎかむさびて恋をも我は更にするかも」(巻十一・二四一七)、「うつつにもいめにも吾ははざりきりたる君に此処にはむとは」(同・二六〇一)等があり
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)
靄ごもる布留ふるの川添とめゆかば昔少女にけだし逢はむかも
大和ぶり (新字旧仮名) / 佐佐木信綱(著)
二もとのすぎのたちどを尋ねずば布留ふる川のべに君を見ましや
源氏物語:22 玉鬘 (新字新仮名) / 紫式部(著)
短か布留ふる神杉かんすぎカンガルー春きたれりと人招くがに
河馬 (旧字旧仮名) / 中島敦(著)