“シン”のいろいろな漢字の書き方と例文
ひらがな:しん
語句割合
61.3%
12.9%
6.5%
3.2%
3.2%
3.2%
3.2%
3.2%
3.2%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
日想觀において觀じ得た如來の姿を描くとすれば、西方海中に沒しようとする懸鼓の如き日輪を、シンにして寫し出す外はない。
山越しの阿弥陀像の画因 (旧字旧仮名) / 折口信夫(著)
獨り語りの物語りなどに、シンをうちこんで聽く者のある筈はなかつた。
死者の書 (旧字旧仮名) / 折口信夫釈迢空(著)
「われらの任は、今や重い。窮するの極み、必ず、呂布はここを通るであろう。ここは淮南への正路、一だに洩らしてはならん。王法ニシンナシ——怠る者は、軍法に照らし必ず断罪に処すぞ」
三国志:05 臣道の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
後に、其意味が訣らなくなると、言葉の感じが変つて来て、「御」を敬語と考へ「」を独立させて了うて、支那のシンの意味に、文字の上から聯想して来たのである。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ともかく、みつも、其合理的な考へ方によつて、みは敬語、つは船どまり場だ、と言うてゐるが、其は、支那の文字の「シン」の説明にはなつても、日本のつの説明にはならない。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
いわゆる「シン来ってこれを助く」と、あるいは「そのシン去ることいよいよ速かにして、そのシンいよいよ全し」
美学入門 (新字新仮名) / 中井正一(著)
「人のシンを見ること飛鳥の目を過ぐるが如し、その去ること速かなれば速かなるほどそのシンいよいよ全し」というような言葉があるように、「はっ」と思うような美しい瞬間、それをむしろ
美学入門 (新字新仮名) / 中井正一(著)
三をシンとこって読むのも臭い。
「わしはシンへ渡るつもりで来ましたぢや。」
良寛物語 手毬と鉢の子 (新字旧仮名) / 新美南吉(著)
自然主義者の所謂「シン」の意義も、この点の分別が大分ダイブ欠けて居るやうに見える。
和歌批判の範疇 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
シン軽舟ケイシウリ 落日ラクジツ西山セイザンキワ
武者窓日記 (新字旧仮名) / 牧野信一(著)