シン)” の例文
後に、其意味が訣らなくなると、言葉の感じが変つて来て、「御」を敬語と考へ「」を独立させて了うて、支那のシンの意味に、文字の上から聯想して来たのである。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
ともかく、みつも、其合理的な考へ方によつて、みは敬語、つは船どまり場だ、と言うてゐるが、其は、支那の文字の「シン」の説明にはなつても、日本のつの説明にはならない。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)