“御津”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
みつ40.0%
ミツ30.0%
ミアサキ20.0%
みと10.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
ここに大后いたく恨み怒りまして、その御船に載せたる御綱栢は、悉に海に投げてたまひき。かれ其地そこに名づけて御津みつさきといふ。
譬へば「津」と言ふ語は、一般に渡り場と考へられてゐるが、古くは、津と言はずに、御津ミツと書いてゐる。此はどうも、神に関係のある語らしい。
古代人の思考の基礎 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
かれ寤めて問ひ給ひしかば、爾時ソノトキに「御津ミアサキ」と申しき。その時何処を然言ふと問ひ給ひしかば、即、御祖ミオヤの前を立去於坐タチサリニイデマして、石川渡り、阪の上に至り留り、此処と申しき。
水の女 (新字旧仮名) / 折口信夫(著)
近時三河宝飯ほい御津みと町附近だろうという説(今泉忠男氏、久松潜一氏)が有力となった。
万葉秀歌 (新字新仮名) / 斎藤茂吉(著)