“天津”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
てんしん53.8%
あまつ19.2%
テンシン19.2%
てつ3.8%
あまづ3.8%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
天津てんしん方若はうじやく氏のコレクシヨンの中に、珍しい金冬心きんとうしんが一幅あつた。これは二尺に一尺程の紙へ、いろいろの化け物をいたものである。
支那の画 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)
とにかくその朝、天津あまつ飛行士の作った黄金階段に見張りに出ていたクヌヤという月の住人が急いで天津のところへ駈けつけてきた。
月世界探険記 (新字新仮名) / 海野十三(著)
「僕、今月中に北支へ行きまんねん。実は妹が天津テンシンのダンスホールに出てましたら、軍部に見込まれてスパイになりましてん。———」
細雪:03 下巻 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
蘭軒の女は天津てつ智貌ちばうちやうじゆん万知まちの五人で、長は第三女であつた。長の夫は棠軒の親類書に「御先手井手内蔵組与力井戸応助」と云つてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
岡野氏等は房州のやうな天国に松魚のれない法はない筈だと、ぶつ/\ぼやきながら次の天津あまづをさしてつた。