“てんしん”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:テンシン
語句割合
天津37.8%
点心24.3%
天心16.2%
天真13.5%
天眞5.4%
転身2.7%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
彼方かなたの床の間の鴨居かもいには天津てんしん肋骨ろっこつが万年傘に代へてところの紳董しんとうどもより贈られたりといふ樺色かばいろの旗二流おくり来しを掛けたらしたる
病牀六尺 (新字旧仮名) / 正岡子規(著)
けれども若し点心てんしん並みに僕の議論を聞いて貰へれば、それだけでも僕は満足するのである。
「樹下石上は、乞食と武芸者、どちらも馴れておらねばならぬ。……ああ、月天心てんしん。この月を見ていると、天下は泰平、風をはらむ不平のともがらもないようだが……」
柳生月影抄 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
おお、その天真てんしんの声の何と、お燕の泣き声とそッくりなことだろう。父を責める子の声に、市十郎は耳をふさいだ。
大岡越前 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
よしや深山みやまがくれでも天眞てんしんはないろ都人みやこびとゆかしがらする道理だうりなれば、このうへは優美ゆうびせいをやしなつてとくをみがくやうをしへ給へ、此地このちたりとてからさつぱり談合だんかうひざにもるまじきが
経つくゑ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
と云へば、すこぶる便利なる転身てんしんと云ふべし。
案頭の書 (新字旧仮名) / 芥川竜之介(著)