“てんじん”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
天神55.9%
天人14.7%
点心8.8%
転軫8.8%
転進5.9%
天心2.9%
轉軫2.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
行者のうちは五条の天神てんじんの裏通りで、表構おもてがまへはほど広くもないが、奥行おくゆきのひどく深いうちであるので、この頃の雨の日には一層うす暗く感じられた。
というのは、倫理、宗教と合して、天人てんじんに関するわれわれのいっさいの見解を表わしているものであるから。それは衛生学である、清潔をきびしく説くから。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
窓々のどつしりした絢爛けんらんな模様の緞子どんすのカーテンが明暗を調節した瀟洒せうしやな離れの洋館で、花に疲れた一同は中央の真白き布をしたテエブルに集まつて、お茶を飲み、点心てんじんをつまみ
途上 (新字旧仮名) / 嘉村礒多(著)
時々右のたもとの先からこぼれて出る、転軫てんじんを握っている手頸てくびも同じように白い。
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
転進てんじんとか申すのにばかり結う。
菎蒻本 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「だッて」と、またからだを振ると同時に、左の手を天心てんじんの方に行かせて、しばらく言葉を切ったが、——「こんな大きななりじゃア踊れない、わ」
耽溺 (新字新仮名) / 岩野泡鳴(著)
それだけの間が恰も琵琶の轉軫てんじんの部分である。
湖光島影:琵琶湖めぐり (旧字旧仮名) / 近松秋江(著)