“転軫”の読み方と例文
旧字:轉軫
読み方割合
てんじん100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
俯向うつむけて唄うので、うなじいた転軫てんじんかかる手つきは、鬼が角をはじくと言わばいかめしい、むしろ黒猫が居て顔を洗うというのに適する。
伯爵の釵 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
時々右のたもとの先からこぼれて出る、転軫てんじんを握っている手頸てくびも同じように白い。
母を恋うる記 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)
形はいちじるしいものではない、胸をくしや/\と折つて、坊主頭を、がく、と俯向うつむけて唄ふので、うなじいた転軫てんじんかかる手つきは、鬼がつのはじくと言はばいかめしい
伯爵の釵 (新字旧仮名) / 泉鏡花(著)