“万知”の読み方と例文
読み方割合
まち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
蘭軒の女は天津てつ智貌ちばうちやうじゆん万知まちの五人で、長は第三女であつた。長の夫は棠軒の親類書に「御先手井手内蔵組与力井戸応助」と云つてある。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
十一月十日に蘭軒の幼女万知まちが歿した。母は側室佐藤氏である。先霊名録に覚心禅童女の法諡はふしが載せてある。恐くは生後いくばくならずして夭したのであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
かみに記した外、名録には尚庶出のぢよ二人がある。文政六年に歿した順、十一年に歿した万知まちである。然らば略伝は庶子中より独り順のみを挙げてゐるのであらう。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)