“のぶ”のいろいろな漢字の書き方と例文
カタカナ:ノブ
語句割合
30.6%
24.5%
20.4%
10.2%
4.1%
乃信2.0%
乃夫2.0%
乃婦2.0%
2.0%
2.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あゝ心持こゝろもちださつぱりしたおまへ承知しようちをしてくれゝばう千人力にんりきだ、のぶさんありがたうとつねやさしき言葉ことばいでるものなり。
たけくらべ (旧字旧仮名) / 樋口一葉(著)
黒門町のおもとさん——それも行って聞きましたが、肝腎のお元さんは三年前に亡くなって、今は娘のおのぶさんが家業を継いでやっています。
是小弟長く浪遊して仕禄を求めず、半生労苦辞せざる所、老兄ハ小弟を愛するもの故、大略をのぶ。御察可下候。
拝啓のぶれば、昨日はんどころなき差支えのためプラットホームまで御出迎え致すべきはずの処、その意を得ず、そのため極めて用なれたる男一名、差し向けたる次第に御座候ござそうろう
室香に約束はたがえど大丈夫青雲の志此時このときのぶべしと殊に血気の雀躍こおどりして喜び、米国より欧州に前後七年の長逗留ながとうりゅう、アヽ今頃いまごろ如何どうして居おるか、生れた子は女か、男か、知らぬ顔に、知られぬ顔
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
云うと同時に組まれたまま故意わざと足を踏み辷らし、坂を転がる米俵か、コロコロコロコロと家根に添い、真逆様に落ちたのは、乃信のぶ姫君の佇んで居られる高縁先のお庭前で
善悪両面鼠小僧 (新字新仮名) / 国枝史郎(著)
二月十八日に棠軒の女乃夫のぶが福山にあつて痘瘡に死した。年僅に四歳である。三月二十四日に女加禰かねが福山に生れた。五月十一日に棠軒は正方に随つて江戸を発し、じゆん五月八日に福山に著いた。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
乃婦のぶ百々もも子の口が同時に機械的に開く。
火の扉 (新字新仮名) / 岸田国士(著)
一向ひたぶるしんを労し、思を費して、日夜これをのぶるにいとまあらぬ貫一は、肉痩にくやせ、骨立ち、色疲れて、宛然さながら死水しすいなどのやうに沈鬱しをはんぬ。
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
のぶる口上に樸厚すなおなる山家やまが育ちのたのもしき所見えて室香むろか嬉敷うれしく、重きかしらをあげてよき程に挨拶あいさつすれば、女心のやわらかなるなさけふかく。
風流仏 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)