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延
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のぶ
ふりがな文庫
“
延
(
のぶ
)” の例文
お
延
(
のぶ
)
と言って、
郷里
(
くに
)
から修行に出て来た森彦の総領——三吉が二番目の兄の娘である。この娘は叔父の家から電車で学校へ通っていた。
家:02 (下)
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
黒門町のお
元
(
もと
)
さん——それも行って聞きましたが、肝腎のお元さんは三年前に亡くなって、今は娘のお
延
(
のぶ
)
さんが家業を継いでやっています。
銭形平次捕物控:051 迷子札
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
抽斎の姉
須磨
(
すま
)
が
飯田良清
(
いいだよしきよ
)
に嫁して生んだ
女
(
むすめ
)
二人
(
ふたり
)
の中で、長女
延
(
のぶ
)
は
小舟町
(
こぶねちょう
)
の
新井屋半七
(
あらいやはんしち
)
が妻となって死に、次女
路
(
みち
)
が残っていた。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
「君は自分の好みでお
延
(
のぶ
)
さんを
貰
(
もら
)
ったろう。だけれども今の君はけっしてお延さんに満足しているんじゃなかろう」
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
「こんど、
延
(
のぶ
)
が店をやってくれることになって、身体があいたから、ちょっと遊びにきたのさ」
野萩
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
▼ もっと見る
長男の一郎と、長女の甲子と、次女の乙子と、夫人の里の遠縁の者の娘で甲子や乙子の世話をする
養子
(
ようこ
)
と、一郎の同級生の澤と、女中の
延
(
のぶ
)
と鉄と、別荘番のじいやとばあやがいた。
九月一日
(新字新仮名)
/
水上滝太郎
(著)
だが矢張川口町へ帰るつもりで
頻
(
しき
)
りに急ぎましたが知れるといけません、
好
(
い
)
い塩梅によし原の(芸者)おしめ、
延
(
のぶ
)
しん、おなおなぞが、貴方の此処へ帰る事を知りませんから宜うございますが
霧陰伊香保湯煙
(新字新仮名)
/
三遊亭円朝
(著)
小買物にでも行ったらしい内儀のお
延
(
のぶ
)
は、杉之助の前に三つ指を突いて、それから平次と八五郎にていねいに挨拶しました。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
「こんど
延
(
のぶ
)
が店をやってくれることになって、身体があいたからちょっと遊びにきたのさ」
ユモレスク
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
抽斎の姉
須磨
(
すま
)
の生んだ長女
延
(
のぶ
)
の亡くなったのは、多分この年の事であっただろう。
允成
(
ただしげ
)
の実父稲垣清蔵の養子が
大矢清兵衛
(
おおやせいべえ
)
で、清兵衛の子が
飯田良清
(
いいだよしきよ
)
で、良清の
女
(
むすめ
)
がこの延である。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
念入
(
ねんいり
)
に
身仕舞
(
みじまい
)
をした若い女の口から出る
刺戟性
(
しげきせい
)
に富んだ言葉のために引きつけられたものは夫ばかりではなかった。車夫も
梶棒
(
かじぼう
)
を握ったまま、等しくお
延
(
のぶ
)
の方へ好奇の視線を向けた。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
小買物にでも行つたらしい内儀のお
延
(
のぶ
)
は、杉之助の前に三つ指を突いて、それから平次と八五郎に丁寧に挨拶しました。
銭形平次捕物控:114 遺書の罪
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
夕方以後の彼は、むしろお
延
(
のぶ
)
の
面影
(
おもかげ
)
を心におきながら外で暮していた。その薄ら寒い外から帰って来た彼は、ちょうど暖かい家庭の
灯火
(
ともしび
)
を慕って、それを
目標
(
めあて
)
に足を運んだのと一般であった。
明暗
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
男は用人の外に
中間
(
ちゅうげん
)
、小者、
庭掃
(
にわは
)
きの爺、女はお小間使のお
延
(
のぶ
)
、仲働きのお米、外にお針に飯炊き。
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(新字新仮名)
/
野村胡堂
(著)
男は用人の外に中間、小者、
庭掃
(
にはは
)
きの爺、女はお小間使のお
延
(
のぶ
)
、仲働のお米、外にお針に飯炊き。
銭形平次捕物控:109 二人浜路
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
“延”の解説
延(のび)とは中世日本において枡の大小差から発生する計量上の増加分のこと。斗出(はかりだし/とだし)とも。
(出典:Wikipedia)
延
常用漢字
小6
部首:⼵
8画
“延”を含む語句
蔓延
延長
延々
延引
背延
身延
生延
延宝
夜延
延暦寺
延暦
延享
延金
延若
保延
延期
間延
延棒
銀延
引延
...