“間延”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まの60.0%
まのび40.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
成程そこは、つい先刻さっきから漏りはじめて、長い間延まのびた間隔を置き、忘れた頃に丸い大きなつぶらな玉が一つづつポタリと落ちて弾いてゐた。
竹藪の家 (新字旧仮名) / 坂口安吾(著)
左方のあがり段の上に閉じられていた間延まのびのした大きな障子が、がたがたと開かれて、鼠木綿が斑汚むらよごれした着附きつけに、白が鼠になった帯をぐるぐるといわゆる坊主巻ぼうずまきに巻いた
観画談 (新字新仮名) / 幸田露伴(著)
「遊ばせてくれますか、」と種田君はいつもの間延まのびな調子で云つたあとで、「エヘツヘヘ」と可笑しくもないのに笑ふと云つた風に軽く笑つた。
二黒の巳 (新字旧仮名) / 平出修(著)
あの雪駄直しは、山谷の巳之松みのまつといふ男さ。わけがあつて自分から身を落してあんなことをして居るんだとよ、わけても柔術やはらは名人ださうで、お前のやうな間延まのびのした人間を