“かりょうびんが”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
迦陵頻伽77.3%
迦陵頻迦13.6%
伽陵頻伽4.5%
迦陵嚬伽4.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
内壁は十二に区切られて、そこに、十二支の絵が淡彩で描かれてあった。中央の円の中には、天女が飛んでいる。迦陵頻伽かりょうびんがかも知れない。
花と龍 (新字新仮名) / 火野葦平(著)
それはみな何で作って居るかといえばバタでもって造ってある。その人形は極楽ごくらく世界の天、天女もあり、また極楽世界に居るという迦陵頻迦かりょうびんが共命鳥ぐみょうちょうというような鳥の類もある。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
やがて伽陵頻伽かりょうびんがの人鳥が供物を仏前にささげて帰って来ると、誦讃じゅさんの声につれて菩薩が舞い出す。伽陵頻伽も二行に対立して、楽を奏しつつ舞う。——その次は胡楽こがく(あるいは古楽)である。
古寺巡礼 (新字新仮名) / 和辻哲郎(著)
迦陵嚬伽かりょうびんがれ馴れし、声今更にわずかなる、かりがねの帰り行く。天路あまじを聞けばなつかしや、千鳥かもめの沖つ波、行くか帰るか、春風の——
卵塔場の天女 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)