“頻伽”の読み方と例文
読み方割合
びんが100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「オオ……何やら美しい……蓮花はちすがにおう……妙なあのは、しょうの音か、頻伽びんがの声か。……蓮華れんげが降る、皆さま、蓮華が降って、私の顔にかかります」
親鸞 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
高野こうやの奥の高野杉には、天上の鳥という頻伽びんがの声が、澄みぬいている。ここでは、下界でいうもずも、ひよどりも、あらゆる雑鳥も一様に迦陵頻伽かりょうびんがのさえずりであった。
宮本武蔵:08 円明の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)