“愛矜”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
あいきん50.0%
あいけう50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
令史れいしいへ駿馬しゆんめあり。無類むるゐ逸物いちもつなり。つね愛矜あいきんして芻秣まぐさし、しきりまめましむれども、やせつかれて骨立こつりつはなはだし。擧家きよかこれをあやしみぬ。
唐模様 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
蜚※あぶらむしほど又なく野鄙なるものはあらじ。譬へば露計りも愛矜あいけうなく、しかも身もちむさむさしたる出女の、油垢に汚れ朽ばみしゆふべの寝まきながら、発出おきいでたる心地ぞする。(風狂文章)
草と虫とそして (新字新仮名) / 種田山頭火(著)