“あいけう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愛嬌86.0%
愛敬11.6%
愛矜2.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
案内はガラツ八、何となくそぐはない空氣の中にも、商賣柄の愛嬌あいけうで、茶店の親仁おやぢの善六と、看板娘のお常が機嫌よく迎へてくれます。
世にある頃の唐桟とうざんぞろひに小気のいた前だれがけ、お世辞も上手、愛敬あいけうもありて、年の行かぬやうにも無い、父親てておやの居た時よりはかへつて店がにぎやかなと評判された利口らしい人の
十三夜 (新字旧仮名) / 樋口一葉(著)
蜚※あぶらむしほど又なく野鄙なるものはあらじ。譬へば露計りも愛矜あいけうなく、しかも身もちむさむさしたる出女の、油垢に汚れ朽ばみしゆふべの寝まきながら、発出おきいでたる心地ぞする。(風狂文章)
草と虫とそして (新字新仮名) / 種田山頭火(著)