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愛敬
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あいけう
ふりがな文庫
“
愛敬
(
あいけう
)” の例文
馬鹿
(
ばか
)
さわぎもせねば
串談
(
じやうだん
)
も三ちやんの
樣
(
やう
)
では
無
(
な
)
けれど、
人好
(
ひとず
)
きのするは
金持
(
かねもち
)
の
息子
(
むすこ
)
さんに
珍
(
めづ
)
らしい
愛敬
(
あいけう
)
、
何
(
なん
)
と
御覽
(
ごらん
)
じたか
田中屋
(
たなかや
)
の
後家
(
ごけ
)
さまがいやらしさを、あれで
年
(
とし
)
は六十四
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
世にある頃の
唐桟
(
とうざん
)
ぞろひに小気の
利
(
き
)
いた前だれがけ、お世辞も上手、
愛敬
(
あいけう
)
もありて、年の行かぬやうにも無い、
父親
(
てておや
)
の居た時よりは
却
(
かへ
)
つて店が
賑
(
にぎ
)
やかなと評判された利口らしい人の
十三夜
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
世
(
よ
)
にある
頃
(
ころ
)
の
唐棧
(
とうざん
)
ぞろひに
小氣
(
こき
)
の
利
(
き
)
いた
前
(
まへ
)
だれがけ、お
世辭
(
せじ
)
も
上手
(
じようず
)
、
愛敬
(
あいけう
)
もありて、
年
(
とし
)
の
行
(
ゆ
)
かぬやうにも
無
(
な
)
い、
父親
(
てゝおや
)
の
居
(
ゐ
)
た
時
(
とき
)
よりは
却
(
かへ
)
つて
店
(
みせ
)
が
賑
(
にぎ
)
やかなと
評判
(
ひやうばん
)
された
利口
(
りこう
)
らしい
人
(
ひと
)
の
十三夜
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
長吉
(
ちようきち
)
は
我
(
わ
)
が
門前
(
もんぜん
)
に
産聲
(
うぶごゑ
)
を
揚
(
あ
)
げしものと
大和尚夫婦
(
だいおしようふうふ
)
が
贔屓
(
ひゐき
)
もあり、
同
(
おな
)
じ
學校
(
がくかう
)
へかよへば
私立
(
しりつ
)
私立
(
しりつ
)
とけなされるも
心
(
こゝろ
)
わるきに、
元來
(
ぐわんらい
)
愛敬
(
あいけう
)
のなき
長吉
(
ちようきち
)
なれば
心
(
こゝろ
)
から
味方
(
みかた
)
につく
者
(
もの
)
もなき
憐
(
あは
)
れさ
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
家に金あり身に
愛敬
(
あいけう
)
あれば人も憎くまぬ当の
敵
(
かたき
)
あり、我れは私立の学校へ通ひしを、
先方
(
さき
)
は公立なりとて同じ唱歌も本家のやうな顔をしおる、
去年
(
こぞ
)
も
一昨年
(
おととし
)
も
先方
(
さき
)
には大人の
末社
(
まつしや
)
がつきて
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
▼ もっと見る
帳塲格子
(
ちやうばかうし
)
のうちに
此娘
(
このこ
)
を
据
(
す
)
へて
愛敬
(
あいけう
)
を
賣
(
う
)
らすれば、
秤
(
はか
)
りの
目
(
め
)
は
兎
(
と
)
に
角
(
かく
)
勘定
(
かんぢやう
)
しらずの
若
(
わか
)
い
者
(
もの
)
など、
何
(
なに
)
がなしに
寄
(
よ
)
つて
大方
(
おほかた
)
毎夜
(
まいよ
)
十二
時
(
じ
)
を
聞
(
き
)
くまで
店
(
みせ
)
に
客
(
きやく
)
のかげ
絶
(
た
)
えたる
事
(
こと
)
なし、いそがしきは
大和尚
(
だいおしやう
)
たけくらべ
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
手近の枝を引寄せて
好悪
(
よしあし
)
かまはず申訳ばかりに折りて、投つけるやうにすたすたと行過ぎるを、さりとは
愛敬
(
あいけう
)
の無き人と
惘
(
あき
)
れし事も有しが、度かさなりての末には
自
(
おのづか
)
ら
故意
(
わざと
)
の意地悪のやうに思はれて
たけくらべ
(新字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
短
(
みじ
)
かしと
暮
(
くら
)
す
心
(
こゝろ
)
は
如何
(
いか
)
ばかり
長閑
(
のど
)
けかるらん
頃
(
ころ
)
は
落花
(
らくくわ
)
の三
月
(
ぐわつ
)
盡
(
じん
)
ちればぞ
誘
(
さそ
)
ふ
朝
(
あさ
)
あらしに
庭
(
には
)
は
吹雪
(
ふゞき
)
のしろ
妙
(
たへ
)
も
流石
(
さすが
)
に
袖
(
そで
)
は
寒
(
さむ
)
からで
蝶
(
てふ
)
の
羽
(
は
)
うらの
麗朗
(
うら/\
)
とせし
雨
(
あま
)
あがり
露椽先
(
ぬれゑんさき
)
に
飼猫
(
かひねこ
)
のたま
輕
(
かる
)
く
抱
(
だ
)
きて
首玉
(
くびたま
)
の
絞
(
しぼ
)
り
放
(
ばな
)
し
結
(
ゆ
)
ひ
換
(
か
)
ゆるものは
侍女
(
こしもと
)
のお
八重
(
やへ
)
とて
歳
(
とし
)
は
優子
(
ゆうこ
)
に一
ツ
劣
(
おと
)
れど
劣
(
おと
)
らず
負
(
ま
)
けぬ
愛敬
(
あいけう
)
の
片靨
(
かたゑくぼ
)
誰
(
た
)
れゆゑ
寄
(
よ
)
する
目元
(
めもと
)
のしほの
莞爾
(
につこり
)
として
手
(
て
)
を
五月雨
(旧字旧仮名)
/
樋口一葉
(著)
“愛敬”の意味
《名詞(1)》
愛 敬 (あいきょう, あいぎょう 別表記:愛嬌)
表情などにかわいげがあること。
人のかわいらしさ。
人をひきこむときに意図的に発する感情。
(接頭辞「御」を付けて)商店や座などで、興を添えるもの。サービス。
(出典:Wiktionary)
愛
常用漢字
小4
部首:⼼
13画
敬
常用漢字
小6
部首:⽁
12画
“愛敬”で始まる語句
愛敬者
愛敬笑
愛敬毛
愛敬詞
愛敬靨