“あいきょう”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
愛嬌94.1%
愛敬5.9%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
丸ぽちゃの可愛らしい娘ですが、笑っても、物を言っても、無智な愛嬌あいきょうがこぼれそうで、これも付き合いきれないところがあります。
これでこそ貫目のある好男子になられたというものであると女たちがながめていて、指貫さしぬきすそからも愛嬌あいきょうはこぼれ出るように思った。
源氏物語:18 松風 (新字新仮名) / 紫式部(著)
鋭い目に愛敬あいきょうのある末造が、上品な、目立たぬ好みの支度をしているのを見て、捨てた命を拾ったように思って、これも刹那せつなの満足を覚えた。
(新字新仮名) / 森鴎外(著)
三十前後の顔はそれよりもけたるが、鋭き眼のうちに言われぬ愛敬あいきょうのあるを、客れたるおんなの一人は見つけ出して口々に友のなぶりものとなりぬ。
書記官 (新字新仮名) / 川上眉山(著)