“鋪石道”の読み方と例文
読み方割合
しきいしみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
両側の四階だての家並がずんずん、後へ後へと駈け去り、鋪石道しきいしみちはがらがらと轟ろきながら、ひとりでに馬の足もとへ、前方から驀進して来るやうに思はれた。
人中ひとなかへ這入るなり、幾らかの力と元氣とを得たいと云ふ願望が、私に歸つて來たのだ。かうした村の鋪石道しきいしみちの上で、飢ゑに迫られて、氣を失ふなんて、恥しいことだと私は思つた。
ところが、ちょうど十時過ぎ、山門さんもん鋪石道しきいしみちにガラガラと車の音がした。
田舎教師 (新字新仮名) / 田山花袋(著)