“石磈道”の読み方と例文
読み方割合
いしころみち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
石磈道いしころみちを向うへ切って、おうちの花が咲重さきかさなりつつ、屋根ぐるみ引傾ひっかたむいた、日陰の小屋へくぐるように入った、が、今度は経肩衣を引脱ひきぬいで、小脇に絞って取って返した。
栃の実 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
山清水の小流こながれのへりについてあとを慕いながら、いい程合で、透かして見ると、坂も大分急になった石磈道いしころみちで、誰がどっちのを解いたか、扱帯しごきをな、一条ひとすじ湯女ゆなの手からうしろに取って
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)