“いしころみち”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
石磈道50.0%
石塊道25.0%
石磈路25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
山清水の小流こながれのへりについてあとを慕いながら、いい程合で、透かして見ると、坂も大分急になった石磈道いしころみちで、誰がどっちのを解いたか、扱帯しごきをな、一条ひとすじ湯女ゆなの手からうしろに取って
唄立山心中一曲 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
石塊道いしころみちを登り、林を抜けると、見張所であった。栗の木の下には、此の前と同じ見張の男が立っていた。私を認めると、かすかに笑ったようであった。何となく元気が無いように見えた。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
石塊道いしころみちを、吉良兵曹長に遅れまいと急ぎながら、突然瞼を焼くような熱い涙が、私の眼から流れ出た。いても拭いても、それはとめどなくしたたり落ちた。風景が涙の中で、ゆがみながら分裂した。
桜島 (新字新仮名) / 梅崎春生(著)
くるまは、きふ石磈路いしころみちに、がた/\とおとててやますそ曳込ひきこんだが、ものの半町はんちやうもなしに、あがぐちの、草深くさぶかけはしさかるのであるから、だまつてても其處そこまつた。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)