“石磈”の読み方と例文
読み方割合
いしころ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「へい、おちなさいまし、石磈いしころきしみますで。」とつくばつて、ぐい、とかぢおさへる。
月夜車 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
利かぬ気の親仁おやじじゃ、お前様、月夜の遠見に、まとったものの形は、葦簀張よしずばりの柱の根をおさえて置きます、お前様の背後うしろの、その石磈いしころか、わしが立掛けて置いて帰ります、この床几しょうぎの影ばかり。
草迷宮 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
つばで破いて、その穴から舌を出したり、路地の木戸を石磈いしころでこつこつやったり、柱を釘できずをつけたり、階子はしごを担いで駆出すやら、地蹈鞴じだんだんで唱歌を唄うやら、物真似は真先まっさきに覚えて来る
黒百合 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)