“待合室”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
まちあいしつ62.5%
まちあひしつ25.0%
サール・ダッタント12.5%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
はなしはべつに、あるまち病院びょういんで、まずしげなふうをした母親ははおや少年しょうねん二人ふたりが、待合室まちあいしつかたすみで、ちぢこまって、いていました。
きつねをおがんだ人たち (新字新仮名) / 小川未明(著)
ひとたてが、ぞろ/\とくと、大袈裟おほげさのやうだが待合室まちあひしつには、あとにわたし一人ひとりつた。それにしてもじつとしてはられない。
雨ふり (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
待合室サール・ダッタントの入口のところで、文部次官が、追い縋って来た。竜太郎の腕をとって部屋の片隅に引いて行きながら、すこし気色ばんだ、圧しつけるような声でいった。
墓地展望亭 (新字新仮名) / 久生十蘭(著)