“まちあいしつ”の漢字の書き方と例文
語句割合
待合室100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
沿海線えんかいせん沿うて、レールがはしっていました。小高こだかおかうえに、停車場ていしゃじょうがあって、待合室まちあいしつかぜきさらしになっています。
死と話した人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
エーは、だんがって、待合室まちあいしつにはいると、がらんとして、人影ひとかげはなく、ただ一人ひとりくろ服装ふくそうをした外国がいこくのおばあさんが、ベンチにこしをおろして、したいて、なにかしていました。
死と話した人 (新字新仮名) / 小川未明(著)
もうほどなく、馬車ばしゃるというので、待合室まちあいしつにいた人々ひとびとが、はこなかへはいりかけました。なかにはおおきな荷物にもつをかかえたおとこがいました。たぶん山間やまあい農家のうかへあきないにいくのでしょう。
しらかばの木 (新字新仮名) / 小川未明(著)