“まて”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
57.1%
馬蛤14.3%
眞手14.3%
14.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
「我等は其の約束に因りて新しき天と新しき地を望みまてり義その中に在り」とある(彼得ペテロ後書三章十三節)、而して斯かる新天地の現わるる時に
大海蒼溟そうめいやかたを造る、跋難佗ばつなんだ竜王、娑伽羅しゃがら竜王、摩那斯まなし竜王。竜神、竜女も、色には迷うためし候。外海小湖に泥土の鬼畜、怯弱きょうじゃくの微輩。馬蛤まての穴へ落ちたりとも、空をけるは、まだ自在。
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
「神職様。——塩で釣出せぬ馬蛤まてのかわりに、太い洋杖ステッキでかッぽじった、杖は夏帽の奴の持ものでしゅが、下手人は旅籠屋の番頭め、這奴しゃつ、女ばらへ、お歯向きに、金歯を見せて不埒ふらちを働く。」
貝の穴に河童の居る事 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
また息長おきなが眞手まての王が女、麻組をくみの郎女に娶ひて、生みませる御子、佐佐宜ささげの郎女一柱。
音「能く掃除仕やすねえ、墓の間の草ア取って、まてえで向うへ出ようとする時にゃアよく向脛むこうずねッつけ、とびけえるようにいてえもんだが、わけえに能く掃除しなさるのう」
真景累ヶ淵 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)