“源委”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
げんい66.7%
げんゐ33.3%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
渋江氏の勤王はその源委げんいつまびらかにしない。しかし抽斎の父允成に至って、師柴野栗山しばのりつざんに啓発せられたことは疑をれない。
渋江抽斎 (新字新仮名) / 森鴎外(著)
何処どこということなく、道を歩いてふと小流こながれに会えば、何のわけとも知らずその源委げんいがたずねて見たくなるのだ。来年は七十だというのにこのへきはまだ消え去らず、事に会えば忽ち再発するらしい。
葛飾土産 (新字新仮名) / 永井荷風(著)
此系は今猶連綿として絶えない。最近松村任三さんの語源類解の如きも、亦此源委げんゐの一線上に占位すべき著述である。
伊沢蘭軒 (新字旧仮名) / 森鴎外(著)