“源吉”の読み方と例文
読み方割合
げんきち100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
源吉げんきちは、茫然ぼうぜん台風たいふうっていったあとの、はるかの地平線ちへいせんをながめていると、緑色みどりいろそらから、龍夫たつおが、にっこりとわらって
台風の子 (新字新仮名) / 小川未明(著)
「そんな嫌な事を言っておくれでない——、それはそうと、あれほどこの邸の側へも寄らないようにと言って置くのに、うして潜り込んで来たのだえ、源吉げんきち
裸身の女仙 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
というのを口の中で噛潰かみつぶした、機関手の源吉げんきちは、誰にいうともなく、あたりを見廻した。
鉄路 (新字新仮名) / 蘭郁二郎(著)