“壁絨”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
へきじゅう50.0%
カアルベート50.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
小鳥の鳴声が今更賑わしく鮮明な空間の壁絨へきじゅうをあっちへこっちへ縫いつつ飛ぶ。
金魚撩乱 (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
壁絨カアルベートもある、椅子も食卓ももちろん在る。だがこれ等が茲では物体では無い。すべては触れられぬ調子トーンに化し、目に見られぬ匂いに立ち登る。電燈の照明も文芸復興期の夢のままだ。
食魔に贈る (新字新仮名) / 岡本かの子(著)