色調トーン)” の例文
その時代の思想感情を含む生活の色調トーンを、遺憾なく演技として表現し得る能力をもつてゐるところから来るのです。
現代劇のない日本 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
女の赤い帽子、総ての色調トーンを締める黒の男性散策者。
わが五月 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
そして、その生活の色調トーンなるものは、その時代の「言葉」に対する鋭敏な感性によつて捉へられるものです。
現代劇のない日本 (新字旧仮名) / 岸田国士(著)
それが作品の色調トーンを決定する。
劇作家としてのルナアル (新字旧仮名) / 岸田国士(著)