-
トップ
>
-
調子
>
-
ちようし
いかにもねばり
強い、あきらめにくい
悲しみの
心が、ものゝ
纏ひついたように、くね/\した
調子の
現れてゐるのが
感じられませう。
こゝへも
私は
行きましたが、
繪の
出來は
前のものより、
少し
劣るようでありますが、
大體において
同じ
調子であります。
こんな
歌になると、
自由で
浮れるような
調子が、ぴったりともりを
衝く
鯨船のすばやい
動作を
表すに
適當してゐるではありませんか。
『な、な、
何故ですか。』と、
陸の
仲間は
一時に
顏色を
變へたのである。
大佐は、
直ちに
此問には
答へんとはせで、
頭を
廻らして、
彼方なる
屏風岩の
方を
眺めたが、
沈欝なる
調子で
とおもふはなどいふ
調子は、いかにも
日を
暮しかねてゐる
退くつな
人のあくびでもしたいような
氣持ちが
出てゐるとおもひます。