“あぼうとうげ”の漢字の書き方と例文
語句割合
安房峠100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
途中一つ信州松本への廻り道があっただけ、安房峠あぼうとうげを越えてしまえば、平湯ひらゆまでは二里に足らぬ道。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
たしかに中の湯から安房峠あぼうとうげを越えて、飛騨の平湯をめざして行ったと猟師の奴が話すものだから、それ追っかけろと、今早朝、白骨を立って、てっきりここと押しかけて見ると、果して
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
安房峠あぼうとうげの雪はいいだろう、それに飛騨の平湯がまたこことは違った歓楽郷だということだし、高山も山間に珍しい風情のある都会だということだから、この機会に、僕も一つ同行を願って
大菩薩峠:32 弁信の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)