“化膿”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
かのう88.9%
うみ5.6%
くわのう5.6%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
少年はあくる日からかゆみをおぼえ、二、三日の後その部が化膿かのうしました。そうして日を経るにしたがってかわいてゆきました。
ジェンナー伝 (新字新仮名) / 小酒井不木(著)
薬屋から薬も買えない。毎日沈んだ顔色をして人知れず溜息ばかりついていたが、腫物は化膿うみもせず四、五日中に拭いたように直ってしまった。
心づくし (新字新仮名) / 永井荷風(著)
扁桃腺は化膿くわのうしはじめてゐた。日に/\それが咽喉のど一杯にふさがつて行つた。声を出すのが困難であつた。呑んだ牛乳が鼻腔びこうからだらだら流れ出した。
花が咲く (新字旧仮名) / 徳田秋声(著)