『心づくし（こころづくし）』

終戦後間もなく組織されたＢ劇団に、踊りもするし、歌もうたうし、芝居もするというような種類の女優が五、六人いた。 その中の二人は他の三、四人よりも年が上で、いずれも二十五、六。前々からきまった男を持っていた。一人は年も四十を越した一座の興行師 …

著者	永井荷風
初出	「中央公論　第六十三年第五号」中央公論社、1948（昭和23）年5月1日
文字種別	新字新仮名
読書目安時間	約15分（500文字/分）
朗読目安時間	約24分（300文字/分）

作品に特徴的な語句

増（まア） 唯（たっ） 耻（はずか） 連（づれ） 一時（ひとしきり） 賑（にぎやか） 窃（そっ） 媒介（なこうど） 向（むこう） 此方（こっち） 為（ため） 痛痒（いたがゆ） 歌手（うたいて） 手提（てさ） 睦（むつま） 悶（もが） 考（かんがえ） 頻（しきり） 灯（あかり） 化膿（うみ） 停（とま） 凡（すべ） 初（そ） 厭（いと） 中日（なかび） 豊（ゆたか） 駈（か） 能（よ） 脣（くちびる） 飛沫（しぶき） 腹（なか） 腿（もも） 臀（しり） 蓋（ふた） 角（かく） 頬摺（ほおず） 顫（ふる） 仕草（しぐさ） 確（たしか） 顧（かえり） 身体（からだ） 身顫（みぶる） 中（うち） 間（ま） 隙間（すきま） 暫（しばら） 工場（こうば） 差支（さしつかえ） 幸（さいわい） 思入（おもいいれ） 怨言（うらみごと） 否（いな） 情夫（おとこ） 或（ある） 台詞（せりふ） 新（あらた） 他（ほか） 一寸（ちょっと） 烟（けむり） 父（とう） 片地（きれじ） 生娘（きむすめ） 出（で） 相手（あいて） 家（うち） 兎（と）