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嘉納
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かのう
ふりがな文庫
“
嘉納
(
かのう
)” の例文
小野篁
(
おののたかむら
)
の「
比良
(
ひら
)
の山さへ」と歌った雪の朝を思って見ると、奉った祭りを神が
嘉納
(
かのう
)
された
証
(
あかし
)
の霜とも思われて頼もしいのであった。
源氏物語:35 若菜(下)
(新字新仮名)
/
紫式部
(著)
われ等は、かの全然瞑想に
耽
(
ふけ
)
りて、自己の責務の遂行を
等閑視
(
とうかんし
)
する、人気取式の神信心を排斥する。神は断じて単なる讃美を
嘉納
(
かのう
)
されない。
霊訓
(新字新仮名)
/
ウィリアム・ステイントン・モーゼス
(著)
瑠璃子夫人は、三宅の思い切った断定を
嘉納
(
かのう
)
するように、ニッと
微笑
(
びしょう
)
を
洩
(
もら
)
した。信一郎は初めて、口を入れて、直ぐ
横面
(
よこっつら
)
を
叩
(
たた
)
かれたように思った。
真珠夫人
(新字新仮名)
/
菊池寛
(著)
「
大祓
(
おおはら
)
いして解くことができるではないか。我らの
倖
(
しあわ
)
せは神仏もご
嘉納
(
かのう
)
あらせられるであろうが……」
津の国人
(新字新仮名)
/
室生犀星
(著)
サンフラスシスコの
郊外
(
こうがい
)
にささやかな道場を開いて、アメリカ人に日本の
柔道
(
じゅうどう
)
を教えていたのは、
富田常次郎
(
とみたつねじろう
)
六
段
(
だん
)
であった。
講道館長
(
こうどうかんちょう
)
の
嘉納
(
かのう
)
治
(
じ
)
五
郎
(
ろう
)
先生の最初の
弟子
(
でし
)
だ。
柔道と拳闘の転がり試合
(新字新仮名)
/
富田常雄
(著)
▼ もっと見る
これは新政府行政官から出たもので、主上においても
嘉納
(
かのう
)
あらせられたとの意味の通知である。
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
帝は、然るべしと、彼の献言を
嘉納
(
かのう
)
されんとしたが、尚書の
孫資
(
そんし
)
が大いに
諫
(
いさ
)
めた。
三国志:11 五丈原の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
ただ我が本師釈迦牟尼仏がこれを
嘉納
(
かのう
)
ましまして私をして快く最期を遂げしめ給わるようにという観念を起して法華経を一生懸命に読んで居ったです。しかしその日は何事もなかった。
チベット旅行記
(新字新仮名)
/
河口慧海
(著)
メルキオルは、その敬意を
嘉納
(
かのう
)
せられる
思召
(
おぼしめ
)
しが大公爵にあるということを、前から匂わしていた。そこで、得意然たるメルキオルは、一刻も
猶予
(
ゆうよ
)
なく次のことをしなければならないと宣言した。
ジャン・クリストフ:03 第一巻 曙
(新字新仮名)
/
ロマン・ロラン
(著)
“嘉納”の意味
《名詞》
嘉 納 (かのう)
(献上物や進言を)喜んで受け入れること。
(出典:Wiktionary)
嘉
漢検準1級
部首:⼝
14画
納
常用漢字
小6
部首:⽷
10画
“嘉納”で始まる語句
嘉納流
嘉納治五郎