かなは)” の例文
を以てする時はお内義ないぎさまいつもお内義さまでは陰中いんちゆうに陽をいだかずして天理てんりかなはず、をり/\はをつとかはりて理屈りくつをいはざれば家内かないおさまらず、さればとて理屈りくつすぎ牝鳥めんどりときをつくれば
取者のくらゐさへ左大臣右大臣ならでは取事とることかなはざれば御登城には御沓取なくお乘物のりもの
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
おくりける或日兩國邊よりかへ途中とちうにはか夕立ゆふだち降來ふりきたはたゝがみ夥多敷おびたゞしく鳴渡なりわたれども雨具あまぐなければ馬喰町の馬場のわき出格子でがうしの有る家を幸ひに軒下のきした立停たちどまり我がたくも早二三町なれども歸ることかなはあめぬれて居るを
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)
以て向ふ敵にわたあひ八九人薙伏なぎふせられしかば諸軍此勢ひに乘て追討おひうちしたる故木村も後藤も遂にかなはず柵の中へ迯込にげこみしが共大坂の者には夫にては面白からぬに付木村が十分にかちし樣にかきたると思はれ候と辯を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)