“不叶”の読み方と例文
読み方割合
ふかな100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
頭の働らきの不叶ふかないなところを持っていない者は無い。すなわち精神病者と五十歩百歩の人間でない者は居ないのだ。
ドグラ・マグラ (新字新仮名) / 夢野久作(著)
前記の通り晩年、足腰が不叶ふかないになって臥床するようになっても、稽古人が来ると喜んで、仰臥したまま夜具の襟元でアシライつつ稽古を附けてやった。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)
と筆者を一睨ひとにらみしながら立上る。心持ち不叶ふかないな左足を引ずり引ずり舞台に出る。この頃から既に、お能の神様、兼、カンシャクの神様が翁に乗り移っていたように思う。
梅津只円翁伝 (新字新仮名) / 夢野久作杉山萠円(著)