“薙伏”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
なぎふ80.0%
なぎふせ20.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
三方崩れかかった窪地の、どこが境というほどのくい一つあるのでなく、折朽おれくちた古卒都婆ふるそとばは、黍殻きびがら同然に薙伏なぎふして、薄暗いと白骨に紛れよう。
灯明之巻 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
手には時ならぬ団扇うちわを携えて、はたはたと路傍の草花を薙伏なぎふせながら先に立って、そぞろ歩きをしています。
大菩薩峠:41 椰子林の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
以て向ふ敵にわたあひ八九人薙伏なぎふせられしかば諸軍此勢ひに乘て追討おひうちしたる故木村も後藤も遂にかなはず柵の中へ迯込にげこみしが共大坂の者には夫にては面白からぬに付木村が十分にかちし樣にかきたると思はれ候と辯を
大岡政談 (旧字旧仮名) / 作者不詳(著)